JBUG (岡山#2) 遅れてきたBacklog World2019 岡山サテライトに参加してきました
時代に逆行する愛煙家のイチミチです。この度、広島在住ではありますが隣県大都会の岡山で開催されたJBUG (岡山#2) に参加したので、*1その様子をレポートしてみようと思います。
イベントの詳細は↓
当日のスケジュールはこんな感じです。
- 阿部 信介さん オープニング
- 長沢 智治さん プロジェクト管理とツール
- 前川 昌幸さん カスタマー・リレーションとエンジニアを繋ぐBacklog
- 河内 一弘さん 大都会岡山の、両方備えたシステム会社で始まったストレスフリーなプロセス快善
- 永野 英二さん 思い返せば失敗だらけのプロジェクトマネジメント
- みんなで ボードゲーム体験!!?
- 懇親会へ!
はじめに
なぜ参加しようと思ったか
-
私の参画するプロジェクトで最近BackLogを採用し、課題とスケジュール管理を始めたので【脱 Excel !!】、BackLogの活用方法と他のユーザはどのような運用をしているか学びたかったため。
参加してどうだったか?
- 最高でした。同じような問題に悩み乗り越えた事例や、プロジェクトを進めるために重要な考えに触れることができ、運用のヒントを山ほどもらいました。あとすげー楽しかったです。
では内容に触れてゆきます。
阿部 信介さん オープニング
阿部さん挨拶のもとJBUG岡山開始です!
ぶどうジュース⁉を飲んでいる方もいらっしゃって*3、初参加の私は衝撃を受ける中、衝撃な発表が!
ジェイビーだそうです。お腹の「19」は2019だからだそう。インクリメントされるのかっ⁉
長沢 智治さん プロジェクト管理とツール
ライダーベルトを巻いての登場です。
何故!!??
疑問は晴れないままだが、内容は無茶苦茶面白い。以下当日の私のメモです。
プロジェクト管理の基本要素であるQCDは相反する。それぞれはスタックする。
しかしそこにS(Scope)を加えることで楽になる。
リリースのスピードも品質の一つである。(他社との競争)
固定要素と変動要素の見極めこそ重要。
すべて固定は無理。スコープを可変にできるのか??そもそも固定できるのか?
現場の中で、プロジェクトが今どのような状態なのか把握しておく必要がある。そして共通認識を持ち改善する必要がある。
仮面ライダークウガの世界!!各フォームに変身!!
そう!プロジェクトは絶え間なく状況が変化する。大切なのは、現状を把握しメンバで共通認識を持つこと。
そして、状況に応じた適切な打開策を打ち出すこと。
姿を変え戦うクウガのように。↓※ベルトの色も変化しています。
特に心に残ったのはこの言葉です。
「プロジェクト管理ツールを、マネージャーだけのツールにしてはいけない。情報をメンバで共有し、共通認識を持つことが大切。そのためには情報を一か所にまとめなければならない。」
時代とともにプロジェクトマネジメントもツールの使い方の変化する。痺れました。。。
当日のスライドはこちらでご覧になれます。ぜひご覧ください。
前川 昌幸さん カスタマー・リレーションとエンジニアを繋ぐBacklog
「婚活といばオミカレ!!」からスタート。
業務では、BackLogをはじめ、Slack、GitHub、ESA等の数々のツールを使用し婚活サイト オミカレ の運用についてのお話しでした。
業務上コミュニケーションは重要な問題である。
会社のコミュニケーションはほぼSlackに集約、社外とのやり取りは別の方法と切り分けている。
BackLogはタスク管理として使用。
社内外のタスクはすべてBackLogに集約し、担当者でだれがボールを持っているかを把握。Backlogグルーミングを週に一度行う。ここで課題の整理、再確認を行う。そこで課題の進行を確認。
婚活といえばオミカレ!!
業務効率化の為にツールを使うには、使う業務、運用ルール、使用者を明確に定義づける必要がある。
身に沁みました。
河内 一弘さん 大都会岡山の、両方備えたシステム会社で始まったストレスフリーなプロセス快善
岡山の両方備えたシステム会社の社内運用をBackLogに置き換えるために奮闘するお話でした。
自身の置かれた状況とかなり酷似した部分があり、歴史があり規模が大きい会社だからこその悩み、そこに果敢に立ち向かう姿に感動しました。
皆の顔が見えない中、なかなか効果のある管理ツールがない。
Backlogの説明会をしたが、反応はいまいち。。。自信はあるのに伝わらない。何が変わるのかを伝える必要がある!!ツールの導入はゴールではない、未来を見せる。
現状Excelとメールが業務の40%を占める。Excelとメールに支配されている!!部門単位、少人数でまわって意見交換を行ったところ、そこで初めてやりたいことが伝わった。
少しづつ、運用は広まり、当初の想定を超えた使い方をする人も。
BackLogにない機能をどう補うか…。作るしかないっ!!BackLog+を!!*4
自発的な利用を促進、あえてトップダウンの指示は出さない。
新しいツールを導入するだけでなく、それによるメリットを実感させ、さらに自発的に使用する環境を作ることの重要さを改めて実感しました。
永野 英二さん 思い返せば失敗だらけのプロジェクトマネジメント
これはジョージさん自身が失敗した(他のメンバのことではない【重要】)って話です。
BackLogWorld2019の裏話。
自身が失敗したんだからね!!ミスした点、ツールの役割、使い方を決めなかった。情報の分散。
登壇者とのコミュニケーションにメールを使用した。小規模なら、BackLogですべて管理できる。
会社によって、BackLogの使用方法が異なった。意図のすれ違いが発生。
最初のルール付けが非常に重要。
会社によって、担当者の示す内容が異なった。起票した人、現在ボールを持っている人。ツールは使い方が非常に重要。
痛いほどにわかります。状況把握のためにも、担当者の扱いは無茶苦茶大切ですよね。
セッションを通しての感想
セッションの中で皆さんが非常に重要視されていると感じたことが2つあります。
- 情報の集約。これは私自身も非常に難しいと現在感じていることです。
ただツールを導入するだけでは、手間も増え情報もさらに拡散してしまう恐れがあります。BackLogとExcelでの2重管理なんてもっての外。大切なのは、どの情報をどこに集約させるか。そして現状の業務をきちんと導入するツールに置き換えること。 - ツールの使い方を決める。そしてその運用を徹底する。
導入したツールをどの業務で、どういう用途で、どのように使用するか。これが徹底できないと情報の集約はできず、業務品質は低下するということ。
BackLogは非常に便利な課題管理ツールであると感じています。しかし日々の細かな進捗管理等、やはり苦手な部分もあり、全てをBackLogで管理しようとするのではなく、BackLogでの管理範囲と方法を今一度メンバで話し合おうと、痛感しました。
ボードゲーム体験
お待ちかねのボードゲームの時間です。
Nulab社が開発したという、プロジェクトマネジメントゲームです。
ルールは簡単。納期までに遊園地を完成させること!!
今回は5人1チームで挑戦しました。
プレイヤーは配られたキャラクターでプロジェクトに挑みます。そこには個性豊かなキャラクターたちが!!
・やる気だけは十分な「新人」 しかし能力は低い
・サイコロで奇数を出すと他人のやる気を削ぐ「トラブルメーカー」
・何徹での戦い続けられる「鉄人」
などなど、プレイしていて皆、身近な誰かしらを想像したのではないでしょうか?
このゲーム、非常によくできており、現実同様プロジェクトは計画通りに進むほど甘くないということを、ゲームの世界でも叩きつけてきます。
しかし、当日集まったのは強者ぞろい。皆の知恵と運気を集結して、何とかかんとか完成にこぎつけました。
プロジェクトが完遂してにっこりの図。
最後にこのようなお楽しみもあり、非常に充実した会でした。
この会を開催いただいた方々、同席した皆様、この場を借りてお礼申し上げます。
ちなみに4/17には広島でこちらに参加しようと思います。